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Suspension

euro trois

欧州車のサスペンションは、全般に感じられるゴツゴツとした感じと、ハイスピード域での安定性が日本の地理にはあまり適しているとは言えず、ショックアブソーバーのへたりと共に、状態が悪化してしまいます。私達はあえて新しい技術は投入せず、車輌の正確な輪荷重、基本ストロークを徹底して再検証し、理論上と実走行の両方での設計を行いました。

乗り心地を損なわずにスポーツ走行を楽しめるサスペンションシステム「euro trois」。 
是非、体感してみてください。

●ピロアッパーマウント F.R(一部車種除) ●全長調整式(一部車種除)
●正立単筒式 ●12段減衰力調整 ●直巻スプリング ●46φピストン

euro quatre

Biot最上級モデルのquatreは、スポーツ走行専用モデルとして生まれ変わりました。ハードなバネレートと柔硬に動くテンダースプリング、シリーズの中では最もショートストロークでスポーツ走行に対応しています。全長調整式を採用していますので、購入後のセッティングの幅も広く取られています。

●ピロアッパーマウント F.R(一部車種除)●全長調整式(一部車種除)
●正立単筒式 ●12段減衰力調整 ●直巻スプリング ●46φピストン

Suspension Parts

ピローアッパーマウントやピロブッシュセット、その他消耗品、補修用品なども充実!

Biot サスペンションシステムのすべて

Biotで第一に考えたのは『ストリートでの扱いやすさ』です。

  • 大径46φピストン、低粘度の特殊ショックオイル、独自設計のシム等を採用し、幅広い減衰力設定を可能にしています
  • 車種別にそれぞれいくつかのアイテムを設定し、それぞれを個別に減衰力・バネレート・形状などをお選びいただけるようになっています
  • 摩耗に強い薄肉スチールシリンダーを採用し、アルミ製の利点である軽量化も同レベルで有りながら、内面の摩耗による耐久性は数倍になっています
  • ロアシート部にはロックリングタイプを採用し、ボルト止めのロアシートによるシリンダーボアの変形を防ぐよう考慮されています
  • ブレーキライン等をクランプ出来るよう、ブラケット等も設定し、ストリートでの使用を十分考慮した設計です

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開発コメント

私たちBiotでは、車高から操縦性に渡り、純正サスペンションの状態を徹底して検証し、自社開発であるサスペンションキットを設定しています。 純正サスペンションの状態を忘れないよう試作品を装着しテストします。 試作品の検討ですが、これもたくさんの情報収集が必要です。 車重、一輪荷重、純正ホイールのサイズ、純正サスペンションのストロークなどを計測し、自社内での設定プログラムにより、基本線になる数値を割り出しま す。 それにこれまでの類似している特性の車種の設定データを加味して、試作品を作ります。 私たちBiotでは、ファーストインプレッションがかなりのウエイトをしめると思っており、試作品も十分検討して製作するのですが、この状態であらゆる可能性を確認する必要があります。 あらゆる可能性とは、試作品であるサスペンションの調整範囲、変更可能な箇所、アライメントの状態、ほかに車格や使用されるイメージなどまでに及びます。 この状態を満たし、試作品であるサスペンション装着車に試乗します。 設定やセッティングは、すべてそこから感じ取った開発者の感覚により決定していきます。 基本になるスプリングレートと前後バランスを確認し、車両の完成イメージを作っていきます。 次に、走行イメージを残したまま、サスペンションの組み直しの設計図を作り直します。 あらゆる条件下でも、ショックストローク、スプリングストロークが十分に確保されている事が条件になっています。 この領域は社内に制作、組み立ての機構を持っていないとできない物で、物作りを行うBiotの基本部分でもあります。 単純に車高やスプリングレートを変更するわけにはいかない場合が多く、シャフト長からアッパーマウントに渡り、あらゆる互換部品を駆使して、サスペンショ ンの設計図は作られます。 ここでの作業は、みなさんにはご覧いただけませんが、この作業が、柔軟な乗り味や高い操縦性などを作り出しています。 製品を作っているのですがまだデータ収集の領域もあるのです。 試作サスペンションを組み直し、製品一号が完成します。 次にはみなさんのイメージされているような、テスト走行を行います。 高速時の安定性や、ステアリングの応答性など、一般走行以外のテストも十分に行います。 更にこの状態からサスペンションを組み直し、全体に見直しをかけていきながら最終修正部を直していきます。 減衰力の調整範囲もこの時点で調整幅が適正になるよう内部機構を修正します。 人間の感覚という物を大事にして、感じ取った物を作り出すことができる、これがBiotです。

 

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Biotの特徴

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  • アッパーマウントの動き
    Biotでは全機種のスプリング上部にアッパーシートを独立設定し、スプリング及びサスペンションの動きを全てアッパーマウントの中心のピロボールジョイント からボディーへ伝達されるよう設計されています。これにより、ピロアッパーマウントはピロボールを中心に自由に動き、サスペンションの動きを吸収します。 反対にダイレクトマウントタイプはスプリングの応力をともなうため、サスペンションの動きのしなやかさには大きな影響を与えてしまいます。
  • OH、仕様変更
    Biotでは販売後のメンテナンスも充分に行えるような体制作りを行っています。OH、仕様変更など、様々なニーズにお応えしています。ダン パーテスターや各種工作機械などでの試作品の製作や加工作業も全て自社内で行います。細かな対応もBiotの一つの特徴です。構成部品も全て交換可能ですので、OHのご依頼の際等にご相談下さい。
  • 直巻スプリングを採用。サスペンション全体の動きを均一化
  • 車高をマイナス25~50mmに設定。スタイリングを考慮
  • ロアマウント部を独立設計。パーツ交換により同形状の車種への乗り換えも可能
    ※ご購入時のバネレート変更は、±2kgは無料で行う事ができます。

(一部車種を除きます)

正立単筒式採用(ストラットタイプ含む)

正立単筒式採用(ストラットタイプ含む).jpg

正立単筒式は倒立式に比べフリクションロスが少ない

Biotはトップガイドの内部に低フリクションのシールとガイドメタルを圧入しています。一方、倒立式は太いカートリッジを上下に動かすためスライドメタルを数ヶ所装備する必要があります。摺動部分と接する面積がそのままフリクションロスの差として表れます

 

・正立単筒式は複筒式に比べピストンバルブ径が大きい

Biotは46φピストンを使用し、柔軟なシムを使用する事で、遅いピストンスピード時でもしっかりとした減衰力を発生しています。複筒式はその構造上、ピストン部のオイル通過量が少ないので減衰力が安定しにくくなります。

 

・スチールシリンダー採用

アルミ製シリンダーに比べ、シリンダー内面の摩耗が少ないスチール製シリンダーに特殊表面処理を行なっています。さびに強くアルミ製に比べかなり薄肉に設計することができ、重量もほぼ同等にする事に成功しました。

 

減衰力12段調整

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Biotサスペンションは、全タイプに減衰力12段調整を採用しています。ストラットタイプもショックアブソーバー上部での調整を行いますので、ご購入後 の調整作業が容易に行う事ができます。又、リアスピーカーボード上に調整ノブを延長するケーブルが付属しているKITもありますので、純正の室内をそのま まの状態で使用できます。

 

全長調整式採用

全長調整式採用

 

要望の多かった全長調整タイプのサスペンションキットです。全長調整タイプの代表的な性能の一つに、伸び側のストロークがあります。伸びストロークの確保 により得られる十分なタイヤの接地感をより幅広く伝えるためにこのキットを設定しました。しっかりしたスプリングレートと、幅広い減衰力設定で、スタン ダードとして販売している商品でありながら、サスペンションに求められる性能を全て満たしていると言っても過言ではありません。もちろん、用途に合わせた 仕様変更など細かな対応のために各パーツの共用性を多くし、ストリートからサーキットユースまでを考えたパーツ構成でもあるのです。

 

 

 

新設計ロアシート

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従来のボルトによるロック方式をやめ、ロックリングをロアシートの下に入れています。これにより、ロアシートの径方向でのひずみによるシリンダーへの影響 をなくし、より軽量化を計ってシリンダーを設計することができるようになりました。ロアシートの引っ掛け部には専用のレンチセットを付属させており、扱い やすさは従来通りです。

ロアシート02.jpg ・調整ダイヤル
・22φシャフト
・スライドメタル
・フリーピストン

 

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