BRAKE
特注ブレーキローター 製作!-1
▲特注ブレーキローター
特注ブレーキローター 製作は、今使っている物を新しくしたい、軽量のものにしたい、しっかりとしたものにしたい等、色々なご希望を形に変える事ができる仕事です。メーカーが不明、メーカーが無くなっている、何かの流用品、サイズが違っている等様々です
。
特注ブレーキローターの製作で、お客さんからブレーキローターの現品を預かる場合です。
宅配便で、ブレーキローターとブレーキパッドを送っていただきます。
開封して各部を撮影、計測します。重量も計測します。
専用の用紙に、必要最低限の計測事項を記入します。
画像と記入した数値、現品の再計測等を行いながら、ブレーキローターの現品の図面を書きます。 各部の干渉を考慮して、自社部品の数値を当て込んでいき、なるべく製作物が少ない様、ディスクローター(パッドと当たる部分)は次回購入される際に、Biotの通常製品(在庫部品)をご使用いただける様、何度か熟考します。
ベルハウジングの外径、取付部の形状が決まったら、最小限の製作部品を設計します。 初めに書いたブレーキローターの現品の図面と、最小限の製作部品を設計した物に通常製品(在庫部品)等を組み合わせた図面を製作し、CAD上で製品を確認します。
計測作業とリバースエンジニアリング作業で、試作部品は不要です。
そこから先は、製作部品の内容と量で製作時間は異なりますが、1~3週間程度でできあがります。
お客さんから預かったブレーキローターの現品は、当日~翌日くらいのスケジュールで、一度返却します。
後は、製作部品が届くのをお待ちいただくだけです。
続きは、特注ブレーキローター製作-2をご覧ください。
BMW F10/F11 フロント 2ピース ブレーキローター!
▲BMW F10/F11 フロント 2ピース ブレーキローター
純正交換タイプの、F10/F11 フロント 2ピース ブレーキローターの装着です。
348φで、535i用になります。純正比0.3kgの軽量です。
輸入車は、純正でダストが多く、かといって安易に低ダストパッドに交換すると、効きが悪くなり鳴きが発生する様になります。
ローターの材質を変更して設定しているBiot 2ピースブレーキローターは、goutローターという商品名で販売しています。
純正交換と言って、同サイズで何が変わる?と思われるでしょうが、摩擦係数が高く、初期制動から高負荷での使用にも十分対応しています。摩擦係数が高くできると言う事は、パッドの選択肢を広げ、鳴きは発生しません。低ダストパッドでも、ブレーキを踏んだ時の感覚は驚くほど良くなります。
製品を創る意味は、必ず違いを感じてもらえる事にあります。性能が同じであれば、価格が安い位しかメリットがありません。
詳しくはBMW F10/F11 フロント 2ピース ブレーキローターをご覧ください。
30アルファード/ヴェルファイア リアbrembo/ブレンボ!-2
▲30アルファード/ヴェルファイア リアbrembo/ブレンボ
30アルファード/ヴェルファイア リアbrembo/ブレンボキャリパーキットの製作についてです。 純正キャリパーのデーター等をとったら、パーキングブレーキの位置の検証を行います。 ローター径は何φが最小値となるか、各部の干渉をみながら、位置の候補を何か所か確認します。 ナックルを取り外し、三次元測定機で各部の細かな位置を計測し、パーキングブレーキ用のステーを設計します。
パーキングブレーキの作動を確実に行えるよう、新規にマウントシャフトを製作して固定しています。 この作業と同時に、ローターサイズの深さになる数値も決定します。 その後に設計するベルハウジング、キャリパーサポート等の寸法が決まります。
30アルファード/ヴェルファイア リアbrembo/ブレンボ!-1
▲30アルファード/ヴェルファイア リアbrembo/ブレンボ
30アルファード/ヴェルファイア リアbrembo/ブレンボキャリパーキットの製作についてです。 純正で、片押しタイプの電動パーキングブレーキが採用されている30系は、純正キャリパーを他の物に変えることができません。 また、違うパーキングブレーキの方式に変えると車検が通りません。 そこで、純正キャリパーを、パーキングブレーキ用として使用して、純正キャリパーの位置にbrembo4Potキャリパーを装着できるようにしたキャリパーキットを設定しています。 設定までの作業について数回にわたり、ご紹介します。 初めに純正を分解し、各種の寸法、作動量など細かく計測及び作動確認を行います。 純正をより多く理解することが、いい製品を作ることだと考えています。 30系のアルファード/ヴェルファイアのリアは、TOYOTAでの新しいブレーキシステムですので、前例や詳しい取扱説明書がありません。まして、ディーラーで行わない作業へのトラブル対処などやってもらえるところもありません。 そのような中で、少ない情報を元に、純正を理解するために、分解して理解をすることが重要です。 ご購入いただく販売店やお客さんに、うちで行う開発作業と同じことをやらなくていいよう、取扱説明書を詳しく作成します。 そんな感じで始まる商品開発です。最初の純正の分解はキャリパー本体です。
バラバラにして、キャリパーの許容を調べます。純正パッドも新品を取り寄せして、トヨタの設定値も検証します。
BMW E9# M3のブレーキローター!
BMWの90系M3のフロントブレーキローターは、360φですが、厚みが30mmとなっています。 brembo等の350φ以上のフロント用ディスクブレーキは、32~36mmが採用されており、重量も重たいのですが熱容量に対して厚みでも対応する様になっています。 M3で純正キャリパーを使用する上で、純正に比べ、外径、厚みでは容量を上げることができないため、改良を重ね製品化を行いました。 ベルハウジングをブロックナットタイプにして、ローターとベルハウジングの接合部の空気流路を増やし、インナーフィンの数を増やし、インナーフィンの幅(空気流路でもあります)も広げるのではなく、熱容量に対応させるため、狭い物を設定して製品化しています。狭いと言っても、1mm~2mm程度の違いの素材を用意するだけです。 むやみに軽量化を図って、熱限界で使用し続けすぐ駄目になってしまうより、少し余裕のある状態で使用される方が、歪みもなく、ずっと同じ条件で使うことができると考えています。 軽量化を行う部分は、ベルハウジングであったり、ローターの背面形状であったりと、部品の設計から行っている中では、色々とできることがあります。
https://www.biot.co.jp/products/euro/2013/10/-gout-2-bmw-f8082-m3m4.php
ディスクローターの加工‐1
加工中のローターについてです。
▲Biot ディスクローター
鋳造でできた素材を旋盤加工して、穴開けとスリット加工までおこなった状態です。 旋盤加工では、面精度が3/100~6/100程度にしか仕上がらなく、その後に研磨加工を行います。
研磨加工の仕上がりは5/1000~2/100でしあげていますので、旋盤加工は画像のような状態です。 そのまま使用すれば、酷いジャダーが出ると思われます。
画像のローターは、アルミ製のハウジングを組み合わせて、LEXUS RX450hのフロント用の純正交換タイプに使用する物です。 うちでは、素材を製作し、削り出しての製品化ですので、かなりのサイズ、タイプに対応しています。
RX450h用の2ピースローターは少し特殊なサイズで、現状では世の中には販売されていないと思います。 詳しくは 純正交換 gout 2ピースローター フロント RX 450h/200tをご覧ください
ディスクローターの加工-2もご覧ください。
。
6Pot Type-R キャリパーキット 400φ 新発売
6Pot Type-R キャリパーキット 400φ 新発売