BRAKE
リア ツイン キャリパーキット brembo 2Pot アルファード/ヴェルファイア 30系 後期-2
▲リア ツイン キャリパーキット brembo 2Pot アルファード/ヴェルファイア 30系
装着と確認作業が終わり、アルファード/ヴェルファイア 30系 リア ツイン キャリパーキット が完成しました。
4Pot の355φのキットをすでに設定していたため、多少共通部品があり、アテンザに比べると今回の作業は、スムーズに進行しました。
やはり、bremboキャリパーを除くと、全て自社設計、自社開発品で構成していますので、4Pot キャリパーキットと異なるパーツは全て製作しました。
製作部品は、内製加工でできるものばかりでしたので、仕様が決まってからは、10日間位です。
このキットも、まだ世の中には無い、凄く特殊な製品です。
ご注文いただいていたドリルド加工にディスクローターを交換して装着完了です。
キャリパーカラーは、ホイールに合わせてシャンパンゴールドになっています。
純正の片押しキャリパーは、パーキングブレーキ用として使用し、brembo製の2Pot キャリパーをメインで使用します。
製品には、詳しいイラストが付いた取付説明書が付属します。
今、スタッフが製作しています。作業手順を追って作っていますので、読みながら作業ができます。
アルファード/ヴェルファイア 30系は、純正キャリパーのカプラーを安易に外すと、CANシステムのエラーが発生しますので、取扱説明書にエラーが発生しないよう手順を詳しく書いています。
車両を貸していただいたお客さんにも、30後期のアルファードを納車後数日で預けていただき、出来上がりも喜んでもらって、本当に感謝しています。
リア ツイン キャリパーキット brembo 2Pot アルファード/ヴェルファイア 30系 後期
▲リア ツイン キャリパーキット brembo 2Pot アルファード/ヴェルファイア 30系
アルファード/ヴェルファイア 30系の電動パーキングブレーキ車用の、リアbrembo 2Pot ツインキャリパーキットの開発過程です。
brembo製2Pot キャリパー、パーキングブレーキ用の純正キャリパーを加工製作した部品とともに装着し、ローターとのクリアランス、調整方法の良否を確認します。
ブレーキラインも純正装着が可能か、専用品を付属するかを確認します。
ブレーキラインは、専用品を付属させるようになりました。
パーキングブレーキ用の純正キャリパーは、パッド厚によって位置もアーム等に干渉し装着不可な場合があるため、新品状態のパッドから摩耗した状態のパッドまでを装着した場合を想定して、図面の他に画像データーと製品の企画進行書に細かく記入しておきます。
その画像データーと企画進行書を元に装着時のイラストを書き取付説明書を製作して、販売時には全商品付属させています。
4Pot Modenaキャリパーキットは既に販売していますのでご覧ください。
取付後の点検作業 bremboキャリパー
▲リア ツイン キャリパーキット brembo 2Pot
先日、商品開発車で装着した、アテンザGJ 系の装着後点検作業です。
取付ボルト、ブレーキライン等の締め付け確認と各部の漏れ点検を行いました。
ブレーキオイルのエア抜き作業を行いました。
エア抜きですのでブレーキオイル交換とは違い、キャリパー部のオイル内のエアーがたまっているかの確認程度です。
ごく少量ですが、エアーが出てくる場合があります。
キャリパー内は装着時にいくらエア抜き作業を行っても、ピストンの周りや配管の繋ぎ目などに小さな気泡が溜まりやすく、一度で全てが抜けるとは限りません。
ですので、装着後、慣らし運転を兼ねて100~200㎞程一般走行を行った後、このエア抜き作業を行うと、ごく少量のエアーが出てペダルタッチが本来の状態へと戻ります。
装着後はパッド、ローター共に新品のため、当たりがなくペダルタッチは良くありませんので、エアーについては解りにくいと思います。
レースでは、予選や決勝前にはキャリパーのオーバーホールは行わず、必ず一度はフリー走行を行える状況でオーバーホールを行っています。
何度もエア抜き作業を繰り返す事でペダルタッチは大きく改善するからです。
エア抜き作業を行った後は、水でオイルを流し、ブリードボルト(エア抜きのバルブ部)のねじ部に残ったブレーキオイルを エアーでできる限り除去しておくと、塗装の縮れ等が発生しません。
タイヤの締め付けを確認して終了です。
Biot で装着作業をされる場合は、慣らし後(1~2週間後)にご来店いただきますが、装着後点検作業を行っています。
より確実に安心してブレーキキットをご使用いただくためにです。
特注ブレーキローター製作-3
▲特注ブレーキローター
今回の特注製作のディスクローターは、外径260㎜の純正交換タイプです。
純正交換タイプですが製品ラインナップには無いサイズで、車両を持ち込んでいただくことができなかったため、お客さんの協力を得て部品をお借りして一部車両側の確認をしてもらい、設計を行いました。
純正ローターとパッドをお借りしたため、簡単な図面にします。
各部寸法に合わせて純正重量も計測します。
この図面と車両側の確認した内容から、自社規格部品を合わせていき、汎用部品や既存部品がどの程度使用できるかを検討します。
そこから、各部品を設計または一部加工する図面を作成し、製作にはいります。
今回は、ローターは外径のリサイズ、ベルハウジングは既存品を一部加工して対応しました。
ベルハウジングの最大外径と純正ハブ外径に制約があったため、ローター組立ボルト(Ðナット)を特殊なものを使用しました。
Ðナットの特殊なものといっても、製作部品ではなく当社だけの規格です。
このような過程で、部品が一つづつ完成していきます。 出来上がった部品は、全て三次元測定機で単品検査を行い、今後の商品開発のため重量計測も行い、資料を製作します。
この資料は販売履歴と共に保存され、図面等のデーターは車種やサイズで検索できる様にしておきます。
次回、消耗部品の購入や、事故等での追加製作などへも容易に対応するためです。
お客さんからの注文のベルハウジングカラーやドリルドなどのオプションメニューを行います。
今回はベルハウジングカラーは標準仕様のパープル、スリットなしのご注文でした。
出来上がった各部品は、組付けして、各部を再計測し、三次元測定機で精度検査を行えば完成です。
世の中には無いパーツ、Biot では一つづつですが、ゼロから作り出しています。
部品の管理-3 2次加工 Biot ドリルドローター
▲Biot ドリルドローター
ローターを内製化してからもう何年か経ちました。
素材から加工したローターは、旋盤加工、マシニングセンター穴あけ、スリット加工、研削盤で平面研磨加工を行い、在庫部品となります。
▲ブラックサフェース加工済のディスクローター
▲防錆油の塗布後、余分な防錆油を落としている状態
在庫部品は、表面を耐熱の防錆処理(ブラックサフェース加工)を行うものと、防錆油を塗布して在庫するものの2種類に分けて在庫管理を行います。
注文された製品に使用するディスクローターも、基本的にはこの在庫している物から使用します。
スタンダード仕様のスリットローターの場合は、ブラックサフェース加工の在庫品から使用しています。
ドリルド加工等のオプションメニューの場合には、防錆油を塗布した表面処理のされていないディスクローターに加工して、その後、ブラックサフェース加工を行って、製品に使用しています。
▲ドリルド加工後の色々なディスクローター
▲ブラックサフェース加工済のディスクローター
常に、汎用部品を在庫し、2種類に分けて管理することで、ドリルド加工等のオプションメニューへの対応も、短期で行うことができる様になっています。
もちろん、内製化でディスクローターを製作していますので、ゼロから製作することも簡単ではあります。
リア ツイン キャリパーキット brembo 2Pot アテンザ GJ系-3
▲リア ツイン キャリパーキット brembo 2Pot アテンザ GJ系
色々確認作業が終わり、アテンザ GJ系 リア ツイン キャリパーキット が完成しました。
ゼロから考えて、一つ一つ設計して製作したキットです。
bremboキャリパーを除くと、全て自社設計、自社開発品で構成しています。
まだ、世の中には無い、凄く特殊な製品です。
ご注文いただいていたドリルド加工ドリルド加工にディスクローターを交換して装着完了です。
純正の片押しキャリパーは、パーキングブレーキ用として使用し、brembo製の2Pot キャリパーをメインで使用します。
スペーサーを併用してですが、純正19インチホイールも装着可能です。
製品には、詳しいイラストが付いた取付説明書が付属します。今、スタッフが製作しています。作業手順を追って作っていますので、読みながら作業ができます。
車両を貸していただいたお客さんにも、企画当初からすると、長くお待ちいただいたりで、凄く助かり、いい製品ができたと思います。
リア ツイン キャリパーキット brembo 2Pot アテンザ GJ系-2
▲リア ツイン キャリパーキット brembo 2Pot アテンザ GJ系
MAZDA アテンザ GJ系 後期用の電動パーキングブレーキ車用の、リアbrembo 2Pot ツインキャリパーキットの開発過程-2です。
ボルト類やパッド、キャリパー等を揃えて、発送時と同様に寸法確認を行います。
brembo製2Pot キャリパー、パーキングブレーキ用の純正キャリパーを加工製作した部品とともに装着し、ローターとのクリアランス、調整方法の良否を確認します。
ブレーキラインも純正装着が可能か、専用品を付属するかを確認します。
パーキングブレーキ用の純正キャリパーは、パッド厚によって位置もアーム等に干渉し装着不可な場合があるため、新品状態のパッドから摩耗した状態のパッドまでを装着した場合を想定して、図面の他に画像データーと製品の企画進行書に細かく記入しておきます。
その画像データーと企画進行書を元に装着時のイラストを書き取付説明書を製作して、販売時には全商品付属させています。
特注ブレーキローター製作-2
▲特注ブレーキローター
お客さんから、現品を預かり、計測して製作したものの完成品です。
ディスクローター、ベルハウジング、インナードラムで構成される3ピースローターになります。
今回の物は、ディスクローター部は、当社規格品で通常在庫があるものを使用しています。 新規製作したものは、ベルハウジング部のみです。 インナードラムは、当社規格品をリサイズして使用しています。 なるべく新規製作品を少なくして、製作時のコストを下げるよう、できる限りの情報をいただき、設計時に考慮します。
ディスクローターは、数学百種ある当社規格品をできる限り使用するように設定しますが、外径、厚さ等、合わない場合も多々ありますので、インナードラム同様当社規格品をリサイズするのを基本に設定します。
長く使用していく間に、ディスクローターが消耗した場合に、また特注製作とならない様、出来る限り当社規格品を使用できる様に考慮しています。 出来上がった各部品は、組付けして、各部を再計測し、三次元測定機で精度検査を行えば完成です。
特注ブレーキローター 製作!-1もご覧ください。
純正交換 2ピースローター GVB S206
▲純正交換 2ピースローター GVB S206
GVB S206は、純正でフロントは、brembo製 6Potキャリパーとbrembo製 2ピースローターが装着されています。
全てを、brembo製と同等以上になるよう設定しないと、購入してもらう意味がありません。
効き、鳴き、操作性、耐久性、重量、精度、価格等。課題が沢山です。
Biotを始めてからもう15年以上がたちました。
今では、ディスクローター等、大半の部品を内製化するようになり、検査機器も揃い、自分達の技術、知識も、きちんとした裏付けを元に販売できる体制となっています。
組付け後も全品、さらに入念な検査、確認を行っています。
外注の加工業者がなければ、これまでもありませんでしたが、外注業者ではできなかった事も、より細かく沢山出来るようになりました。
製造ロット、価格、専用形状等。
そんな中で、以前は簡単にはできなかった、brembo製と同等以上を課題として設定する、純正交換2ピースローターを作っています。 詳しくは、純正交換 2ピースローター GVB S206をご覧ください。